『可愛い子』
うっとりと指先で撫でると体がビクリと震える。それ以上を期待しているような、でもくすぐったそうな。
「ちょ…やめろよ!」
そう言った抗議を漏らしても相手にクスっと笑われて、余計に相手の行動を煽るだけだった。
触られた跡がザワリと空気にさらされると熱が逃げるようにゾクリとする。
恥ずかしくて、思わずジェイドの首にすがりついた。自分でも分かる程に顔が火照って目が潤んでいる。ジェイドを見上げると目が合う。
「そんな目をしても……嫌ですよ」
そうしてまた触る。
その顔にはいつもと違った二人きりの時にしか見れない甘い笑顔が浮かんでいたが、素直にルークを甘やかしてくれないのはいつもの事で。ルークはどうにかしてジェイドの手を止めようと動く。
しかしそれが尚更ジェイドの行動を促しているのに気付かない。
耳の後ろを撫でられると背筋に痺れのようなものが走って、体がしなった。
「……ジェイド!」
「ふふふ、可愛いですね」
仕上げとばかりにポンポンと尻を叩いた。
ぶぅ。
と一ついななく。
「ぶうさぎのルークはいつも素直で可愛いですv」
「〜〜〜〜〜!!!!」